【シルク・ドゥ・ソレイユ アレグリア  ローテーション演目まとめ】日によって演目が変わる!?

ローテーション演目って何?

シルクのサーカスには「ローテーション演目」という演目が存在します。

ざっくり言うと「日替わり演目」のことですね。

キャストの体調・コンディション管理の中で、無理なく長期にわたる公演期間を走り抜けられるように、いくつかの演目はローテーションしながら公演を行っています。

その、「日によって変更のある演目」が「ローテーション演目」です。

パンフレットの演目紹介には書かれているものもあれば、いないものもあります

当日、パンフレットと実際の演目を見比べて「あれ?」と思ったり、2回目の観劇で「前回と違う!」と驚く方も多いようです。

今回は「アレグリア~新たなる光~」の中で確認できた「ローテーション演目」について紹介します。

本日の演目をチェック!

ビッグトップ(シルクのテント)内には、ステージへの入り口近くに「本日の演目」が張り出されています。忘れずチェックしましょう!

東京公演を3回観劇しましたが、演目がまったく同じ回はありませんでした!

アレグリアのローテーション演目

今回の東京公演で私が確認できた演目は、以下の4つです。

各演目から、ネタバレありの演目紹介が見れます。

Act1-3

パンフレットの演目紹介では「ジャーマン・ホイール」が紹介されています。

貴族たちの権力の塔を打ち破るようにして現れたブロンクス。ホイールでフルーフを追い立てるような動きや、ホイールの中をフルーフが慌ててかけ抜けていく(逃げてる?)ような演出も観られます。 

https://twitter.com/CirqueJapan/status/1618081228430737408

ブロンクスの力強さや、不安定なバランスを乗りこなそうとする変化への適応力を感じる演目です。

ジャーマン・ホイール同様、大きな円を操る演目ですが、こちらはシンプルな丸型です。カッコいいです!

https://twitter.com/CirqueJapan/status/1683673431210971136

シル・ホイールでは出だし、フルールが杖を天にかざすことで、大きな円(ホイール)が登場します。その後ブロンクスとフルールが円を挟んで権力抗争するような描写も観られます。(フルーフは杖にすがりながら逃げ出しますがw) シル・ホイールでしか見られない演出ですが、シナリオ的にも大事な一面ですね。

ガラッと雰囲気が変わるのがジャグリング。ストーリーの流れも違ったものに感じられます。

面白いのが、ジャグリングでは「ホイール」シリーズとは違い、とにかく陽気なブロンクスが現れるところ。社会秩序の均衡の変化を、心底楽しんでいるように見えます。

「力」を象徴するパワフルさはありませんが、どんな難しい変化も楽しんで受けていけるような「柔軟性こそ強さ」といった気概を感じます。こんなブロンクスもありだなぁ…!!

物語の解釈が変わるので、一度は観ておきたいローテーション演目です。

Act1-5

飛ばない空中ブランコのシンクロver。2人の天使が空を舞って遊んでいるように見えて、息の合った動きに魅了されます。

https://twitter.com/CirqueJapan/status/1671352523977003013

3公演みて、唯一実際に観れなかった演目がこちら。SNSの書き込みをみる限り、「シンクロナイズド・トラピス・デュオ」をシングルにしたものだと思われます。

キャストが「エアリアル・ストラップ」のソロの方と同じ方のようで、「とにかく美しい…」という感想が多々見られました。

Act2-1

こちらは演目の表記は変わりませんが、「男性のソロ」の日と「男女のペア」の日があります。

パンフレット記載は「ペア」でブロンクス(大地の象徴)とエンジェル(天の象徴)が交わるというストーリーです。

https://twitter.com/CirqueJapan/status/1661205956477476865

「ソロ」の日は天使が空から舞い降りるというシチュエーションになります。

https://twitter.com/CirqueJapan/status/1651785277139197952

ストーリーの内容的には「ペア」の方が王道だと思うのですが、ソロの方(アレクセイさん)の演技がそれはもう、見惚れる美しさ…。

Twitter内では「空飛ぶギリシャ彫刻」なんて書き込みもあり、大いに頷けます。

個人的にはソロの方をもう一度みたいですね。

Act2-5

不思議なことに、この「ハンド・トゥ・ハンド」と「ハンドバランシング&コントーション」はローテーション演目ですが、どちらもパンフレットの演目紹介に載っています。 

載る載らないの判断基準がどこにあるのか分かりません(笑)

可能性があるとしたら、この2つのローテーション演目だけ演じるキャラクターが違う、というところでしょうか。

こちらの「ハンド・トゥ・ハンド」は2人(匹?)のニンフが陰陽のバランスを表現しています。

https://twitter.com/CirqueJapan/status/1667124508438966275

一方で「ハンドバランシング&コントーション」はエンジェルの演目です。繊細なバランスを保ちながらエンジェルが王国を美しく飾り立てている様子を表しています。

こちらは「人と人」ではなく、気の杖の様な装置の上でバランス技を披露していきます。

https://twitter.com/CirqueJapan/status/1614819737069813760

どちらもフィナーレに向かっていく「繊細な演目」ですが、物語りにおける意味合いが少し変わってくるかな、と思います。

ローテーション演目は当日のお楽しみ!?

 詳しくは分かりませんが、ローテーションといっても回り方に決まりがあるわけではないようですし、公式からの発表もありません。

当日ビックトップ内に入ってはじめて分かるので、どの演目が観れるかは完全に運任せになりそうです。

ただでさえ奥深いアレグリアの世界ですが、毎回違うものが観れると思うと、リピートせずにはいられない!!

ただし、「全部観たい!」と思った時に網羅するのが難しいのが困りどころ。劇団四季の様に「本日の演目」とか発表してくれればいいのですが…(笑)

安全第一のサーカスパフォーマンスならではのお楽しみ要素♬ということですね。