「シルク・ドゥ・ソレイユ・・・、お前、、生きていたのか・・・。」
上演を知った時の私の第一声ですね。
何言ってんの?w という方もいる一方で、共感する方もいるはず!
なぜなら、シルク・ドゥ・ソレイユはコロナ禍で一回破産しているのです。
2020年、コロナの影響で予定していた全国での公演は中止に継ぐ、中止…。借金だけ残り、やむを得なく団員を解雇して破産申告。
お金かけて準備したら、全公演中止!興行収入ナシ!!
今書いていてもゾッとしますよね。
ニュースを知った時、「シルクのサーカスは、もう二度と観れないんだ…」と思って泣きました。舞台芸術を中心としたエンタメ界への打撃!!とか言われていたけど、業界の大変さを一番強く意識したニュースだったかもしれません。
シルク・・・復活してたのか、知らなかったよ。嬉しすぎるって!!!!!
調べたら、破産法が適用されて経営権が入札されたそうです。
よくは分からんがありがとう。金持ち最高!!!金持ちバンザイ!!!
なんて言ったって、また日本で「シルク・ドゥ・ソレイユ」が観れる!!!それが全て!!!
今回の演目は「アレグリア~新たなる光~」。
王国再生の物語なので、コロナ復興にピッタリ!
お台場ビッグトップ(テント)の周りには、たくさんのチューリップ♬気持ちいい~♬
あらすじ
変化する世界を駆け抜ける歓喜の旅
王を失くし、かつての輝きを失った王国。
~公式HPより抜粋~
保守的な古い秩序と変化・希望を求める若い世代との間で勢力争いに揺れ動いている。
かつて王に仕えていた道化師が不器用ながらにも王位を継承したかのように振舞う。
力のバランスを変えようと若者たちが街の中から立ち上がり、やがて彼らの国に光と調和をもたらす。
演目
キャストの万全なパフォーマンスのため、シルクの演目は日によって変わります。大まかなシナリオに沿っているので、演目が変わると見え方もまた変化するのが醍醐味。
何度も足を運びたくなる理由のひとつです♬
感想(ネタバレあり)
人間て、本当に驚くと無意識に「おぉ~~~~!!!」って声が出るんですね。
一人観劇が多いので、普段は驚いたところであまり声には出しません。
が、今回はもう無意識に声が。笑
語彙力の喪失!とか言いますが、「はぁ~~~」「ほぉ~~~」「ふぇ~~~」は、もはや人語の喪失だったwww
流石に「ウキ~~~!」とかは言ってないと思うけど、記憶にないwww
そして、ちょこちょこ涙がでました。
シナリオ、音楽、美術、そして人間の美しさ・・・
サーカス観て泣けるの?と思うかもしれませんが、泣けます。
シルク・ドゥ・ソレイユは泣ける。
なんか、もうっ、神々しいから。
ファイヤー・ナイフ・ダンス
推しメンはこちら。
ファイヤー・ナイフ・ダンスのファラニコさん。
「ファイヤー・ナイフ・ダンス」、マジでカッコいい。
鬼滅の刃で煉獄さんが「心を燃やせ」って言ってたけど、ファラニコさんは燃やしまくりだと思う。
ドラムの臨場感も最高!!ドラムが鳴りだしたら、思わず手拍子。
アッツ!!アッツそ!!!
最初は、この「触れるか触れないか」の巧みなパフォーマンスをお楽しみください!
なのだと思っていたのですが、まさかの自分で「炎」触って移動させてた。
どういうことなの(;゚Д゚)(;゚Д゚)!?!?笑
帰り際にパンフレットを読んだら、インタビューが載っていて、
『火を操るには、習うより慣れろって感じかな』だそう。
「なるほど!」とはならないwww
凄すぎましたわ。
心は燃やすが、身体は燃やさない… それが「ファイヤー・ナイフ・ダンス」。
でも、パフォーマンスの後には息があがって、汗だくだくでした。
当然、やけどはしないけど熱い!!でしょう。
ステージを幻想的に回る炎 と 腹に響き渡るドラム音
アツい魂を再現したかのような肉体に、超絶パフォーマンス、
そして、技がキマるたびにあがる叫び声。
くぅ~~~、カッコいい。もはやクセになりそうです。Wow!!!!!!!!
エアリアル・ストラップ
もうひとりの推しメンはこちら。 ソロ・ストラップのアレクセイさん。
エアリアル・ストラップはソロの日とペアの日があるようです。
パンフレットとシナリオ構成の中では、おそらくペアの方がメインだと思います。(人間の希望代表のブロンクスと死後の世界から愛で世界を見守るエンジェルが大地と空でつながる)
私の観劇は「ソロ」の方だったので、最初は「あれ?」と思ったのですが、これがもうっ!! ソロが当たりでは!?!?と思うほど「美しかった」。
大天使降臨!!!
それはもう、こんな天使が舞い降りたら世界変わっちゃうよ!!!
舞い上がった瞬間から、フィニッシュのポーズを決めるところまで、とにかく動作のひとつひとつに見惚れる。
本当に天使が空を舞っているように見えるんですよ。これが、もう。
この時のポーズの取り方、指先、足先まで優雅。流れるような動きなのに、ブレない芯があって。
「美しい」意外の形容の仕方が思いつかない!!!
神は細部に宿るのか・・・。
空間が浄化されていくわ…。
楽曲も表題曲である「アレグリア」が流れるシーンなので、気付いたら泣いてた。夢に出てきて欲しいです。
話が分かると100倍おもしろい!
シルクの演目の素晴らしいところは、シナリオと世界観が作り込まれているところ。
ただのアクロバットやパフォーマンスではなくて、きっちりお芝居してくれているところが凄く楽しい。
とはいえ、たくさんのセリフが明確にあるわけではないし、抽象的な表現と結びついている事が多いから、予備知識なしに全てを汲み取るのはなかなか難しい。
個人的に「ZED」「キュリオス」に続く、3演目めのシルクだったのだけれど、前回のキュリオスで「観きれないッ!!」という反省点を活かして、パンフレットを開演まえに読み込みました。
これが大正解!登場人物やシナリオをちゃんと把握しておくと、本当に面白い。
もちろん、単純にアクロバットパフォーマンスとしてだけでも十分に楽しめる!
だけど、観劇好きとしては「演目の意味合い」が分かって、理解が深まることに病みつきになります。沼ぁ~。
やっぱり、【芝居】×【アクロバット】がシルク・ドゥ・ソレイユというサーカスの唯一無二だと思う!!
加えて、高いレベルの音楽、衣装、ステージ美術、最高級のパフォーマンス。
これが出来るのは世界でシルクだけ。代わりはいません。
復活してくれて、本当によかった。
余韻のおまけ。
撮影OKのカーテンコールでの激写たちです。
キャラクターの役どころは「貴族たち」が一番好き。
クラウンの可愛さは異常(笑)
2023年3月22日(水)
シルク・ドゥ・ソレイユ 【アレグリア ~新たなる光∼】 東京公演
@お台場ビッグトップ