2023.4.26 シルク・ドゥ・ソレイユ【アレグリア~新たなる光~】感想 @お台場ビッグトップ

2023年4月26日(水)

シルク・ドゥ・ソレイユ 【アレグリア ~新たなる光∼】 東京公演

@お台場ビッグトップ

アレグリアにめちゃくちゃ感動して余韻で呼吸をしていたところ、チケットぴあ様に超良席のリセールチケットが出ていて飛びつきました。

実はシルクのサーカス、同じ演目をリピートしたのは、はじめて!!

ただいま。ビッグトップ。

2回目のアレグリアです♬ ちなみにお天気は雨+強風www

りんかい線乗り換えの、新橋の広告。素敵(^^)

前回の感想はこちら。

演目

早速、演目に変化があってラッキー♬ 

ちなみに前回からの変化は…

  • ジャーマン・ホイール → ジャグリング
  • エアリアルストラップ ソロ → ペア (こちらは演目表記は一緒)
  • ハンドバランシング&コントーション →ハンド・トゥ・ハンド

ローテーション演目はおそらくほぼ「運」なので、今回はかなりラッキーに観れたと思います。

追記:ローテーション演目についてまとめました!

感想(ネタバレあり)

ジャグリング

 「ジャグリング」の演目は、パンフの演目紹介に記載がありません。

キャスト紹介のページには「ローテーション演目」として出ているので、割とレアケース?と思いきや、ツイッターをみていたら「シル・ホイール」になっている日もあり・・・。

この「シン・ホイール」はパンフレットのどこにも表記がないので、こっち方がレアパターン???と、混乱を極めました。【シル】と【ジャーマン】、、違うんか?

こういう不確定要素にオタクは弱い。 

全部観てみたくなっちゃうじゃんねw

演目が「ジャグリング」に変わると、ストーリーの流れの雰囲気もガラッと変わって面白かったです。

「ジャーマン・ホイール」はもともと、王国内での、急激なパワーバランスの変化を表す演目。

変化を嫌い、権力を誇示する貴族に対対抗するように、希望と変化を象徴するブロンクスが、不安定にゆれるホイール(世界)をまるで乗り越えるような動きで、乗りこなしていきます。

ブロンクスというキャラクターに共通するのはやはり、「力強さ」。どこにいてもパワフルで、あふれ出す躍動感が魅力です。

ところが、この「ジャグリング」という演目の特性上、パワフル・・・にはならない。

盛り上がりはしますが、どうしても細かいコントロールがメインで、どちらかというと「精密さ」が際立つ演目です。

正直なところ、ちょっと地味では???と思ったのですが、ジャグリングブロンクスのガマルさんが出てきた時に「うわーー、こっちの演出もいいなぁ」と思わされました。

何せ、よく笑うのです。

とにかく楽しそう。ニコニコ、アハハ!!!

クラウンたちの笑いが、おふざけやユーモアくる嘲笑だとすると、ジャグリング中の笑いは子どもが追いかけっこしている時のような笑い、なんですよね。

世界の大きな問題を、小さなボールのように細かくして、手の平の上で遊んでいるように見えました。

今までのブロンクスのようなアツさはないけれど、その内側から溢れる光のような明るさでこの不安定な変化の時代を、楽しんでいるのかも!!

明るい世界への希望と憧れという意味では、ブロンクスそのものだなと思います。

最後はマリオのジャンプみたいに、ぴょんぴょん跳ねて舞台上から去っていきました。笑

どこまで意識しているか、どこまで私が汲み取れているかは謎ですが…、演目が負うストーリー上の役割と、キャストさんの役作り、みたいなところを考えると、本当に面白い!!!

面白いぞ!!アレグリア!!!!!

アクロ・ポール

演目順が前後しますが…、最推し演目の「アクロ・ポール」

全部すばらし~!と思う中で、いちばん!というには理由があって。

お芝居メインのクラウンコーナーは別として、この演目が一番「演じながら」やっているという事が分かりやすいのです。

【貴族たちの貴族アクション】がとにかく好きなのですよ。

先のジャグリングにあげたように、キャストさんは皆、自分の役を演じながらパフォーマンスをしてるのですが…

この演目はもう溢れんばかりの「貴族ムーブ」が最高なのです。

胸を張って、棒を身体の前に突き立てて歩く姿から始まり、権力を高く、縦に縦に積んでいく。

移動の時も常に胸をはって、権力の誇示を忘れません。

手が空いてる時の待機姿勢は、これまた最高ですよ。ジャケットの前部分に手をかけてピシッと伸ばしてます。

技が決まった後も、両手を広げて優雅にアピール。手を胸の前に礼儀正しいお辞儀。

女性にはそっと手を差し出したり、両手で観客へ投げキッス。

澄まし顔のスマイル。不敵な笑み。

今日は最後のフィニッシュのあとに、ジャケットの埃をサッサッと払っていた貴族をみつけてキュンがカンストしました。

こういう細かい役作りが、もう最高なんです。

あっぱれ!!なんです。

演目の中から、すっ~と世界観に入っていける素晴らしさ。

はーーーーー。好き。

【貴族】はアレグリアの中では、権力への執着と変化を嫌う身勝手な欲望の象徴として描かれていますが、本質的には気高さと優雅さを持った存在だと思います。その辺も含めて好きですね。

ちなみに、登場人物たちの立ち位置を理解すると、技が決まった後の決めポーズ(?)にそれぞれちゃんと個性が出ていて、面白いです。

こういうところがシルク・ドゥ・ソレイユというサーカスを繰り返し観る奥深さ、面白さなんだな…と感じています。

クラウンの可愛さは世界平和

貴族たちの中で、異質な存在。2人のクラウン。

お互いに笑い合い、たたき合う、何というか、昔ながらの道化芸。

可愛いです。

喧嘩別れしてから、「相棒!!!」と叫ぶ姿は、さながら少年漫画(?)

激熱展開でした。

古い秩序から新しい世界に移る時、いつも必要なことは「愛」と「友情」、そして「笑い」なのかなと。

パワー・トラック

こちらも推し演目。

ここでは、ブロンクス全開!!

そして、とにかく躍動感が凄いのがこのパワー・トラック。

飛び跳ねた人が扇風機のように、プロペラの様に回る、回る!!

着地したときに、勢いを殺しきれずに客席に吹っ飛んでいかない様、キャストさんがひとり、着地地点で見守りしてるのがまたリアル。

それくらい凄い勢い。

技を決めると、ストリートファイターのごとく、こぶしを突き上げて決めポーズ!!

思わずこっちが「うぉぉぉーーーー!!!」って叫びたくたる勢いです。

そして、この演目中ビックリするのが、取られた「杖」を取るためにミスター・フルールも驚きの回転ジャンプ!からのスライディングを見せるところ。

「めちゃくちゃ跳べますやん!?!?」

でもこれ、演技を見ているとフルール自身も、自分の内側からでた力に驚いている様子。

ゆがんだ形で「力」に固執しているフルールですが、ブロンクス達に感化されて、

自分の中にも新しい世界に向かう力や輝きがあることに気付いたように見えます。

シナリオ上も大事な一面ですが、とにかくジャンプが凄すぎて、会場から大歓声が上がるのが楽しい(笑) 

「うぇぇ~!?!?!すげーーーーー!!!!!」

ってなる(笑)